梨を棚に結びつける作業。
それを「誘引 ゆういん」
と言います。


この白い紐で、結んであるのがそうね!誘引ね。

一本の枝につき、大体「3ヶ所」ぐらい紐で結ぶのです。こんな風に枝を棚に結んでおくと、収穫までの作業がずいぶんと楽になるのですよー!!
誘引作業の大事さ、とは。

誘引とは
剪定(枝を切る作業)後、枝と枝が重ならないよう、小針線(鉄線)でできた棚にひもで固定していく作業、上へ(空へ向かって)伸びてしまう梨の枝を横向きに等間隔(20〜30cm)で固定していく事によって、梨の栽培管理を効率よく進める事が可能になる。誘引作業を行う理由
・太陽の光が均等に葉・梨に当たるようになり、効率よく光合成が行われ、おいしい梨ができる。
・誘引後の作業(受粉・摘果・摘芯・薬剤散布・収穫)を効率よく進める事が可能になる。
・台風(強風)による梨の落下を防ぐ。

誘引しないと、台風きたら全部梨落ちちゃいますよーっっ!!
ちなみに誘引をしないと、
いずれ梨はこうなります。笑


もさもさ…これだと収穫も、何をするにもやりにくいわね。笑

これは花粉取り用の木なので、このような感じにしているのですが、実を取る木だったら厳しいですよね。笑
枝を折らずに曲げる、捻枝の技。
誘引は重要
という事はわかりました。
「ただ。」
固い枝を曲げようとすると、
「バキッ!! 」っと。
折れてしまうのではないか?
そこで使うのが、
この「捻枝 ねんし」の技術です。

捻枝の方法
梨の枝を曲げたい方向に、縦に2本切り込みを入れ、枝を捻りながら曲げる。この時、樹皮と木質部を捻じりながら互いを剥がすようなイメージで行うと良い。
捻枝を動画でご紹介!!

捻枝が上手くいくとこうなります。笑

すご!固い枝がグニャって曲がってる!!!!

念じながら、捻枝すればきっと折れませんwww
この「捻枝」を使い。
太く曲げにくい枝を
誘引していきます。


oh…捻れて曲がってはいますが、枝が折れてます!!これは大丈夫でしょうか。焦

これくらい繋がっていれば大丈夫です!! この曲げた箇所にビニールテープを巻いて乾燥を防いであげればちゃんと育ってくれます。(ただ枝自体の樹勢は落ちる気はします…)
このように、
傷口にビニールテープを
巻いて曲げれば完了です!!


傷口から病気が入る可能性もありますので、巻いた方が安心ですね!
そして、
折れた所を放置していると、
思わぬ所から、
芽が生えてくる場合があります。

余計な所から生えた芽を取り、しっかり養分の流れを作ってあげれば枝も元気になります!!

ビニールテープはきちんと巻いて、守ってあげましょう。笑
不要な芽を、取り除く作業も。
そして、誘引と同時進行で
このような処理を行います。

芽が複数あると、養分が分散してしまうので、今の内から一つに絞る!! という事ですかね??

そうです!誘引と同時進行で、不要な芽の処理も進めるとgoodです!
枝を上手に捻枝し、
梨棚に枝を誘引。
梨ができるまで、
まだまだやる事はありますが。笑
まだまだ頑張っていきましょう!!
そして、誘引が終了すると…
こうなります。笑

最後に動画で誘引後の梨園をご紹介!!

早く梨食べたいよぉ…。笑

もうちょっとお待ちをww 誘引の前作業、「剪定作業」があってこその誘引です。是非下記ブログも見てくださいねー!

そして、こちらが利府梨の原点です! なぜ利府で梨が作られるようになったのか??を書きました!!
誘引作業を終え、
次は、「受粉・一次摘果」
に入ります。
引き続き頑張りますよー!!
(吹き出し文章はフィクションです。笑)
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